column

現在進行形の愛と悲しみ
[ I'm so happy -L'Acoustic version- ]

甘く切なく、温かい毛布にくるみ込むみたいなhydeの歌声。
揺りかごを揺らすような優しさと…悲しい歌詞。

15年経ってなお変わることの無い
あなたへの想い

会いたい
愛してる
触れていたい

現在進行形のまま

想うのは あなたのことばかり

いや、むしろ

あなたのことは、想うばかり…?

神様の登場により三人称で表された「あなた」は「あの人」だった。

すこし遠い
すごく遠い
隣にいない人

この埋められない距離を抱えたまま

想うことが「あの人」にできる全てなのでは?

変わらずには生きてゆけないけど
生まれ変わったその先の未来のことまで考えてしまうけれど

愚かしいまでに、今を生きたい。生きていたい。

答えは多分、最後の一文

あと少し あの人のそばにいさせて

距離は遠くとも

ずっと触れていたい
ずっとそばにいたい

願うことは「触れたい」でも「そばにいきたい」でもない
それは、願わない

ただ ひたむきに想うだけで
触れていられる
そばにいられる

だからもう少しだけ生きていたい
もう少しだけ あの人を想い続けていたいなぁ…

…確かにそれは、神様に願うしかない。

15年過ぎて、わずかに変わった歌詞
二人の距離のあまりの近さと、気が遠くなるほどの遠さを感じて
切なくて、涙しながらリピートする

そうするとまた、

何よりも あぁ あなたに会いたい

なんてhydeが嘆くから

何度も泣いてしまう

姿かたちを変えて
いろんな歌を歌って
それでもずっと血を流し続けているから
ひっそりと涙を流し続けているから

そこに人は、引き寄せられてしまうのではないだろうか

愛してる 幸せだよ

という歌を ただ泣きながら聴くしかない私たちは
きっとこの先も彼の歌を求め続けてしまうんだろう

過去、そうだったように
今も、未来も



< back